ナイフメーキング-1
2007年8月11日 (土)
2007年7月31日 (火)
ナイフ完成!
シースも完成し,いよいよナイフに魂を入れる(刃付けをする)。
刃付けをするのに使った道具は「ランスキー・シャープナー」。
僕が使っているのはスタンダード版(#120,#280,#600の砥石がセットになってるもの)に,#1000の仕上げ砥を追加したもの。
他のナイフのメンテナンスにも使っていて,扱いやすく,切れる刃に研ぐことができ,すごく重宝している。
作業の最初に,ナイフのブレードをシャープナーのクランプに挟んで固定するが,固定する位置は以下のように決めている(あらかじめ,ブレードやヒルトの周りを養生テープで保護しておく)。
クランプの研ぎ角を決める穴(使用する角度の穴:今回は20度を選んだ)にロッドを差し込んで,穴からエッジまでの長さ(L1)を測っておく。
↓
ロッドの片方をポイント側へ移動させ,同様に穴からエッジまでの長さ(L2)を測る。
↓
L1とL2が,ほぼ同じになるように,クランプで挟む位置を調整する。
ブレードの挟む位置が確認できたら,クランプをしっかりと固定する(マイナスドライバーでしっかりとねじを締める)。
今回は最初に刃をつける必要があるので,#120の砥石(赤色)から始める(通常は#280, #600, #1000で十分間に合う)。
砥石にロッドを取り付け,ロッドの先をクランプの穴に通す。
砥石を手で持って前後に動かしながら,ヒルト側からポイント側へゆっくりと移動させ,研いでいく。
↓
ポイントまで来たら,再度ヒルト側から同様に研いでいく。
これを3~4回ほど繰り返したら,クランプごとひっくり返し,反対側のエッジを研いでいく。
クランプをひっくり返すときに,指先で研いでいるエッジの裏側をなぞって,バリができているかどうか調べる。
バリができたら,刃ができている。
ここから砥石の目を#280(緑)→ #600(青)と変えながら同じ要領で研いでいく。
仕上げの#1000(黄)で研ぐときは,砥石を前後に動かすのではなく,左右(ヒルト側→ポイント側の横方向)に動かす。
ヒルト側→ポイント側→ヒルト側の一往復を1回として,
表側エッジ:裏側エッジ
50回 : 50回
40回 : 40回
30回 : 30回
20回 : 20回
10回 : 10回
5回 : 5回
4回 : 4回
3回 : 3回
2回 : 2回
1回 : 1回
と,表裏のエッジを交互に研いで仕上げる。
よく切れます! (^^ゞ
ということで,3月から始めた,はじめてのナイフメーキング,半年近くかかったけど…
祝! 完成
2007年7月30日 (月)
2007年7月28日 (土)
シース製作(その4)
ベルトループを接着する部分の皮の表面(銀面というらしい)をカッターの刃の背で削り,革用のボンドを塗り,20分ほど乾燥させる(ボンドが手に付かなくなる)。
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ステッチルレットで縫い合わせの穴の位置の印をつける(端から5mm中側)。
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ボール盤のチャックに菱針を取り付け,目印のところへ穴をあける。
ボール盤の軸は回転させず,レバーを押して穴をあけていく。
手で菱針を持って木槌で叩いて穴をあけるよりも早くきれいに穴があく。
↓
中子用の革の表面の銀面を削って,ベルトループの時と同じ要領でシース本体へ接着する。
↓
このあと,ベルトグラインダー(#180ベルト)で接着した側のコバ部分を削って整形し,ヘリ落しで面取りをする。
さらに菱針で縫い穴をあけ,手縫い。
縫っていくと糸が足りなくなってしまったので,参考にしている「革の技法」に書いてある方法で処理した。
準備しておく糸の長さは,今回のように中子のあるタイプの場合なら,縫う部分の長さの7~8倍ぐらい(革の厚み,ステッチの幅でも変わってくる)。
勘違いして,縫う長さの5倍しか準備してなかったので,途中で足りなくなった。
↓
水を切った後,ナイフを小さいビニールでくるんで,シースに入れ,形を整える。
整形するのに「Matrix-AIDA」で購入したガラス板を使ったが,全然うまくいかず,表面に何本ものスジがついてしまった。
(T_T)
2007年7月26日 (木)
シース製作(その2)
2007年7月25日 (水)
シース製作(その1)
レザークラフト用の道具と材料をそろえるためと,仕事が忙しかったのでナイフメーキングを中断していたが,少し時間ができたのでシース製作を再開。といっても今日はシース用の革からシース本体の形状にカットしただけ。
シース本体用の革は岡山の「レザーアトリエ和田」というお店で購入。
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作っておいたシースの型紙をもとに,必要サイズの大きさにカット。
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必要サイズにカットした革にシースの型紙を置いて,外形を革に写し取り(デバイダの針を使って)シース本体を切り出す。
革包丁を使って曲線に切るのが非常に難しく,カッターナイフも併用しながら何とか切り出すことができた。
↓
曲線部の切断面がガタガタなので,ペーパをかけておこうと思う。
2007年7月14日 (土)
シース作りの準備
型紙製作の参考にしたのはグーグルで検索して見つけた「カスタムナイフメイキング講座(シース作り)」というpdfファイル。
ただしこれは失敗!(ベルトループを縫い付ける部分が中子の部分と干渉するため)
※ベルトループ:ベルトを通す部分で,写真右半分の部分。中央から折り返し,先端を左半分のシース本体に縫い付ける。
※中子:写真のオレンジ色部分。
今度はうまくおさまった。
この型紙をもとにシースの製作をしていくつもり。
まず,材料の革と道具をそろえなくては…
(^^ゞ
2007年7月11日 (水)
2007年7月 7日 (土)
より以前の記事一覧
- 仕上げ作業(その3) 2007.07.06
- 仕上げ作業(その2) 2007.07.02
- 仕上げ作業(その1) 2007.07.01
- ハンドルの加工(その3) 2007.06.29
- ハンドルの加工(その2) 2007.06.27
- ハンドルの加工(その1) 2007.06.23
- カシメピンを削る 2007.06.19
- ヒルトの取り付け 2007.06.17
- 気を取り戻して 2007.06.16
- 熱処理後の研磨作業(やり直し!) 2007.06.13
- 熱処理後の研磨作業(ブレード研磨終了) 2007.06.12
- つぼいさんのアドバイス 2007.06.11
- 熱処理後の研磨作業(その3) 2007.06.09
- 熱処理後の研磨作業(その2) 2007.06.06
- 熱処理後の研磨作業 2007.06.05
- 酸化被膜の除去 2007.06.03
- 熱処理完了 2007.05.31
- シース作りの資料探し 2007.05.27
- ヒルト前面の研磨作業 2007.05.26
- 熱処理へ依頼 2007.05.21
- 熱処理前の最終研磨 2007.05.20
- ヒルトの加工(その2) 2007.05.18
- 道具の製作 2007.05.17
- ヒルトの加工 2007.05.16
- ヒルト材の準備とナイフ周囲の研磨 2007.05.14
- 研磨作業 2007.05.10
- タングとブレードの研磨作業 2007.05.09
- はじめてのナイフメーキング 2007.05.07
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